ホームズの世界
The World of Holmes 
No.35



Nakashima, Hiroko “Sherlock Holmes Pilgrimage to Switzerland ? A Preview” 中島ひろ子「Sherlock Holmes Pilgrimage ホームズ巡礼スイスツアー~旅行記 予告編」 WH No.35 (2012),7-10p
A collection of photos the author took during the Sherlock Holmes Tour to Switzerland held by Sherlock Holmes Society in London in 2012.
2012年9月9日から16日まで、ロンドンホームズ協会主催の「ホームズ巡礼スイスツアー」に著者が参加したレポートの予告編。
  Travel, , Sherlockian and Societies


Goto, Sayuri “Travel Report to England in 2012” 後藤五百合「2012年英国旅行記」 WH No.35 (2012),11-16p
A diary of the trip from London to Penzance. The author visited Sherlockian places of interests such as Woking, Portsmouth, Exeter during her trip.
2012年3月にロンドンからペンザンスまでの英国南部を、鉄道を使って正典に登場する地を訪問した記録。ロンドン・ウォータールー駅から、ポーツマス・ハーバー、ポーツマス・サウスシー、サウサンプトン、プール、ドーチェスター、エクセター、トーキー、ペンザンスまで。
  Travel,


Shibasaki, Setsuko “Meeting with Ms. Lynda Pritchard” 柴﨑節子「リンダ・プリチャードさんとの会見記」 WH No.35 (2012),17-20p
The author reports her meeting with Ms. Lynda Pritchard who supported Jeremy Brett in his last days, and is the author of “On the Wings of Paradise”.
グラナダ・テレビ「シャーロック・ホームズ」で、ホームズを演じたジェレミー・ブレットの晩年を支え最期を看取った女性、リンダ・プリチャードさんと著者が2012年7月17日、ロンドンで実際に会い、ブレットとの思い出などを対談した記録。
  TV Dramas & Movies

Takahashi, Akimi “Sherlock Holmes in London ? Diary of a Foreign Student” 高橋陽実「ホームズのいるロンドン 留学生活日記」 WH No.35 (2012),21-25p
The author reports Sherlockian experiences during his stay in London for a year from September 2011. He took part in the Blue Carbuncle walking tour, and encountered the autograph session by Steven Moffat and Mark Gatiss at the Waterstone’s. United Kingdom,
2011年9月から1年間、著者がロンドンに留学して印象に残った事柄など。12月26日に市内で「青いガーネット」ウォークに参加したことや、パブ・シャーロック・ホームズのクリスマス・ディスプレイが、同じく「青いガーネット」に関するものだったこと。ウォーターストーンズ書店・ピカデリー店で、スティーブン・モファットとマーク・ゲイティスのサイン会に参加してサインを貰ったことなどのほか、ロンドンのデコレーション事情についても詳細に述べる。
  Travel,

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Endo, Takahiko “U San Sha ? The Great Detective in Myanmar” 遠藤尚彦「ミャンマーの名探偵、ウー・サンシャー」 WH No.35 (2012),26-34p
The author introduces the detective stories written by Shwe OO Down in Myanmar, which are actually the adaptation of the Canon.
ミャンマーのホームズ物語は、シュエウーダウン作のウー・サンシャーを名探偵とする翻案であることを紹介する。
    Translating and Interpreting


Uekusa, Yasuhiro “A Study on the Arrow Poison and the Vampire in “The Sign of Four”” 植草康浩「四つの署名 事件における吹き矢毒に関する研究」 WH No.35 (2012),37-44p
A study about the blowing pipe and poison in SIGN. The author claims Bartholomew could not be killed by Ipoh poison used by Tonga, and assumes Jonathan Small put poison to Bartholomew’s food and set up the scene as described in the Canon.
バーソロミュー・ショルトー殺害に用いられた『吹き矢毒』について。民俗学的研究や化学的性質などを詳しく検証した結果、使われた毒の種類では即効性が無いことから、ジョナサン・スモールの供述には矛盾があることを指摘して、バーソロミュー・ショルトーを殺した主犯は、トンガではなくジョナサン・スモールである可能性が高いと結論する。
  SIGN


Yoshida, Takehiko “Questionable Points in “The Norwood Builder”” 吉田建彦「ノーウッドの建築業者 への疑問点」 WH No.35 (2012),45-47p
The author points out the following three questions for the NORW story, and presents his revisions: 1.Why the autopsy was not done for the burned body. 2. Why did Oldacre not escape but hide in the hidden room? 3. Why did Oldacre have Mrs. Lexington an accomplice?
著者は、①黒焦げの遺体について、医学的な検死がされていないのが不自然である。②オウルデイカーが犯行後に自宅の隠し部屋に潜まず、逃亡する方が自然。③従共犯者レクシントン夫人から、真実が漏れる可能性が高まる。以上三つの疑問点を指摘し、それに対する提案を示す。
    NORW


Kondo, Masami “Transition of “The Second Stein”” 近藤正美「第二の汚点 の変遷について」 WH No.35 (2012),48-59p
The author makes an assumption that SECO was planned to be the last story of Sherlock Holmes series, but Doyle lost a chance to do that, as the series went longer than Doyle planned.
「第二の汚点」は、執筆の初期から最後(最期ではなく)を飾る話として構想されていたのではないか、と仮説を立てる。ホームズ物語には、「第二の汚点」と似た「海軍条約事件」など、同じようなプロットを用いた作品が多いが、これは本来短期連載のつもりで書きはじめたが、ドイルの母が起こした不倫によって、シリーズのピリオド作品として出すきっかけを失ってしまったのではないか、と結論する。
    SECO


Watanabe, Mineki “A Study about Time in the Daily Life” 渡辺峯樹「日常生活における時間の考察」 WH No.35 (2012),61-70p
The author discusses items about time in the Canon; the timetable of the daily life of Holmes and Watson such as meals, working hours and walking. Topics also include speed of cabs, watches and so on.
正典に登場する時間に関する事柄を抽出して検証する。正典の記述から、ホームズとワトスンの生活時間を推測する。また、ホームズのパイプを吸うのがかなり早かったこと、ワトスンの診療時間、馬車の速度など。著者ならではの視点から、個々の時間を考察することによって、当時の英国の日常生活と物語の背景をより良く理解出来ること、現在の英国も当時の延長上にある事柄が多いことも知った。と結論する。
    General and Miscellaneous


Sekiya, Etsuko “Certificate of Baritsu Chapter Membership Displayed at Chateau de Lucens” 関矢悦子「ルサン城に飾られていたバリツ支部の会員証」 WH No.35 (2012),71-72p
A study about Makino Shinken’s Baritsu Chapter membership certificate that was shown in “BBC Black & White Documentary Materials”. The author reports the details of the certificate and why it was displayed at Chateau de Lucens.
“In the Footsteps of Sherlock Holmes” DVDの中に収録されている“BBC Black & White Documentary Material”の映像中に、ルサン城に飾られていたバリツ会の会員証が映っていたことから、会員証に記された名前・牧野伸顕とバリツ支部との関係や、何故ここに彼の会員証があるのか、などを詳細に検証する。
  Sherlockians and Societies


Shimizu, Takeshi “Forensic Researches by Dr. Joseph Bell” 清水健「ジョゼフ・ベル博士の法医学捜査」 WH No.35 (2012),73-77p
The author reports on Dr. Bell’s activities in forensic investigations with Doyle’s activities as a writer. The details of Chantrelle case, Monson case and Jack the Ripper cases are discussed.
著者は『スコットランド著名裁判録』から、ベル博士が1877年のシャントレル事件、1893年のモンソン事件に関わった事を指摘すると共に、ロンドン警視庁に助言した1888年の切り裂きジャック事件など、少なくとも4件の事件の捜査に関わっていたことを論証する。
  Prototypes - Dr. Joseph Bell and others


Takeda, Masao “Silver Blaze in Japan” 竹田正雄「シルバーブレイズ号かく戦えり」 WH No.35 (2012),78-85p
A record of the activities of Silver Blaze, a racehorse that named after SILV and was active from 2006 to 2010 in Japan.
2006年~2010年まで、日本の中央競馬で活躍した『シルバーブレイズ号』の記録。名前の由来が、正典の「銀星号事件」に登場する競走馬であることを馬主が認めていることと、著者の豊富な競馬の知識から、デビュー戦から引退までのシルバーブレイズ号の戦績が詳しく紹介されている。
Animals,


Nitta, Kunihiko “A Study of Sherlock Holmes’s Insights” 新田邦彦「シャーロック・ホームズにおける洞察の研究」 WH No.35 (2012),86-92p
The author analyses Sherlock Holmes’s insights from Gestalt Psychological viewpoint. His processes of insights are shown using the cases in the Canon.
ホームズの洞察を、ゲシュタルト心理学の再構成化の視点で見ようと詳細に検証する。つまり、事件の痕跡の一つ一つはそれ自体以上の意味は示さないが、それらが洞察力により繋がったとき、事件の全貌が現れてくるというプロセスを浮かび上がらせようと試みる。
Sherlock Holmes - Intellect


Ohta, Takashi “Time Theory of Sherlock Holmes” 太田隆「シャーロック・ホームズの時間論」 WH No.35 (2012),93-99p
The author discusses the time for Holmes and Watson based on the theory of J.M.E. McTaggart and his work “The Unreality of Time”
J.マクタガート(1866-1925)イギリスの哲学者。彼の時間論『時間の非存在性』が、ホームズとどういう関係にあるかということについて考察する。著者はホームズの時間、ワトスンの時間について、ヘーゲルの弁証法の図を用いるなどして、詳しく論証する。
General and Miscellaneous


Harada, Minoru “Sherlock Holmes in Video Sites” 原田実「動画サイトに見るシャーロック・ホームズ」 WH No.35 (2012),123-126p
The author introduces the videos related to Sherlock Holmes on the internet. Among various works, he evaluates “Chiherlock Holmes” series, a game video to be the best.
動画サイトに投稿されたホームズ関連動画には、単に投稿者が正典を朗読しただけというものや、名作映画・ドラマなどを直接コピーしただけのものも見受けられる、と指摘する。
Parodies and Pastiches, TV Dramas & Movies


Owaku, Rie and Shimizu, Takeshi “A Tour of Filming Locations of BBC’s “Sherlock”” 大和久吏恵/清水健「BBCシャーロック ロンドンのロケ地めぐり」 WH No.35 (2012),127-133p
A report on filming locations of BBC’s “Sherlock” in London. The time each place appears in the drama and the nearest stations of the places are mentioned.
BBCテレビドラマ『シャーロック』のロンドンでのロケ地巡り。ノース・ガウアー・ストリート187番地(ベイカー・ストリート221番地)、スピーディーズ・カフェ、聖バーソロミュー病院、ロンドン警視庁、ピカデリー・サーカス、ラッセル・スクエア、ブリンディサ、タワー42、中華街(ジェラード・ストリート)、サウス・バンク・スケート・パーク、オクソ・タワー埠頭、ヴィクトリア・エンバンクメント、ゴールドスミス・ホール、イートン・スクエア44番地、バタシー発電所、ピーターズ・ヒル、ロンドン塔、中央刑事裁判所、英国学士院。以上19箇所を訪問紹介する。
Travel, TV Dramas & Movies


Iijima, Kazutsugu “Notes on “Sherlock Holmes Shadow Game”” 飯島一次「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム覚書」 WH No.35 (2012),134-139p
A personal feelings on the film “Sherlock Holmes Shadow Game”. The author thinks it is a Hollywood blockbuster, and a fair action movie.
表題に関する著者の個人的な感想として。推理中心の正典とは異なり、冒険アクション映画になっている。少々使い古されたストーリーに「最後の事件」を巧みに重ね合わせたアイディアは面白いが、難点はサービス過剰というか派手な場面が多すぎて食傷気味。上映時間も長く話も冗長で、ハリウッドのメジャー作品としては、可もなく不可もない普通程度の出来と結論する。
TV Dramas & Movies


Yoshida, Mio “Injury, Medicine and Resuscitation in “Sherlock Holmes Shadow Game”” 吉田未央「外傷・薬剤・蘇生 映画シャーロック・ホームズ シャドウゲームから」 WH No.35 (2012),140-146p
The author analyses the kind of injury Holmes got, the medicine that revived him, and resuscitative maneuver Watson took in the film “Sherlock Holmes Shadow Game.
著者の医学専門知識を基に、映画『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』の中で、外傷、薬剤、蘇生について詳細に検討する。実際に、臓器の詳細な解説図などを用いて医学的に肉体の状態などを具体的に考察し、ストーリー上の危うい矛盾点と、これを解決する為の説得のある解釈を具体的に提示する。
TV Dramas & Movies




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