ホームズの世界
The World of Holmes 
No.32



 Suzuki, Toshio “Conan Doyle as a Spiritualist 鈴木利男「スピリチュアリストのコナン=ドイル」 WH No.32 (2009),7-32p
 A brief biography of Conan Doyle as a spiritualist. The author makes his assertion that Doyle’s interest in spiritualism started in 1880’s, not in 1918 when his son died.   
コナン=ドイルが、スピリチュアリズムに関心を示すきっかけに関して検証。結果、巷間言われている息子の死などでは無いこと。また、ドイルのサウスシー在住時代に焦点を絞って、それ以前と以降のドイルの心霊学への関心の動きを豊富な資料から検証する。
  The Literary Agent


Okazaki, Keiko “Who Fell into the Reichenbach Falls?” 岡崎敬子「一体誰が落ちたのか」  WH No.32 (2009),35-36p
 A counterargument to the theory that Doyle let fall into the Reichenbach falls not Holmes, but his mother and wife.
作者ドイルが、実際にライヘンバッハの滝から墜死させたかった人物は誰か?を考察する。ドイルの複雑な家族関係など様々な研究を検証した上で、多数派意見である彼の妻では無く、本来の歴史作家としての道の前に立ちはだかったホームズでは?と推測する。
  FINA, The Literary Agent


 Yoshida, Takehiko “Questions in “The Hound of Baskervilles”” 吉田建彦「バスカヴィル家の犬,への疑問点」  WH No.32 (2009),38-43p
 The author presents eight unnatural points in the plot of HOUN and his solutions to them.
物語の中で描かれている描写について、具体的に八つの疑問点を挙げ、個々に踏み込んだ論証を行うとともに、合理的な解決方法を提示する。
  HOUN

Kumagai, Akira “In Search of the Baritsu Chapter – Part 3” 熊谷彰「バリツ支部探求3」 WH No.32 (2009),44-49p
 The continuation of the study about the first meeting of the Baritsu Chapter. The author concludes the meeting was actually a gathering of foreign correspondents under the U.S. occupation of Japan.
バリツ支部の初会合の出席者、中心メンバーが外国特派員である事実を検証。初回会合の内容がホームズに関する事柄ではなく、当時の裁判記録などの報告が行われたことから、設立の目的が占領下の日本に於ける情報収集が目的の、全く違う団体だった事を検証している。
  Baritsu Sherlockians & Societies

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 Endo, Takahiko “Conan Doyle on One Day 100 Years Ago” 遠藤尚彦「100年前のConan Doyleのある一日」 WH No.32 (2009),53-64p
 The author summarizes Conan Dolye’s activities in 1909, and introduces the Time’s article that describes Doyle and his wife attended Japan Society’s garden party where Prince and Princess Nashimoto turned out.
1909年のドイルの行動について、タイムズの記事や複数の文献の記述について考察する。タイムズの記事のコピーなどを引用し、コンゴ問題について頻繁に演説会を行っていることや、ロンドンでの日本の皇族・梨本宮親王夫妻との交流会などを抽出し、検証している。
    The Literary Agent Japan


Sugiyama, Shigeru “The Elements of Popularity” 杉山繁「人気の要素」  WH No.32 (2009),65-77p
The author sets the elements of popularity for the Canon and analyzes the relativity with the results of popularity polls by JSHC and BSJ.
正典の人気・不人気の理由を、要素によって分析。人気のキーワード、人気の要素を(ストーリー、プロット。事件解決手法。Hの人柄・行動。Wの人柄・行動。HとWの関係。ベーカー街、ロンドン。ヴィクトリア時代。登場人物。文章表現。)9個に分類、表に纏める。
  Rating of the Tales


Hiraga, Saburo “Searching for the Goose Club” 平賀三郎「鵞鳥クラブの探索」  WH No.32 (2009),78-88p
 The author picks up candidates of the model for the Alpha Inn from the map of that time and presents the result of the field investigation.
ロンドン市内に於いて、「青い紅玉」に出てくる架空のパブ・アルファインのモデルになった店舗を、実在する店舗から推測する。正典の記述から、ロンドン市街図と店舗の写真を検証し、候補として15軒を挙げ、表に纏める。
    BLUE


 Ohta, Takashi “International Relations and Game Theory” 太田隆「シャーロック・ホームズの国際ゲーム」  WH No.32 (2009),90-102p
 The author applies the theory of the game to the political backgrounds that appeared in some stories of the Canon.
「ボヘミアの醜聞」「海軍条約事件」「第二の染み」「ブルース=パーティントン設計書」「最後の挨拶」において、国際的事件でのホームズの活躍と世界情勢がどうなっていたかの検証。ゲーム理論と分析表から、当時の欧州の複雑な力関係、英国が主導権を握った理由を考察。
    SECO, SCAN, NAVA, BRUC, LAST, Europe


 Watanabe, Mineki “A Study on Prices” 渡辺峯樹「物価に関する一考察」  WH No.32 (2009),103-116p
 The author examines the prices at the time of the Canon based on the income in each class.
正典に描かれたヴィクトリア朝時代の英国を、物の値段によって幅広く考察する。英国市民階級ごとの収入や、ワトスンの収入、ホームズの収入。日用品や、宿代、保険代まで、様々な項目を抽出し、具体的な表に纏めて当時の暮らしぶりを詳しく検証している。
    General and Miscellaneous

 Owaku, Rie and Shimizu, Takeshi “Ten Miles from the Reichenbach Falls” 大和久史恵,清水健「ライヘンバッハの滝から10マイル」  WH No.32 (2009),119-123p
A report on the Fuhren route Holmes might have taken from Reichenbach to Florence.
ライヘンバッハの滝から、イタリアのフローレンス(フィレンツェ)までのルートを検証。可能性のある3ルートを挙げ、実際にフューレン・ルートを通ってみたガイド記録。
  FINA, EMPT


 Shimizu, Takeshi “Maximilien Heller – Another Model for Sherlock Holmes” 清水健「マクシミリアン・エレール,シャーロック・ホームズのもう一つの原型」 WH No.32 (2009),125-129p
 The author introduces “Maximilen Heller” by Henri Cauvain published in 1871 in France and common points with Sherlock Holmes.
シャーロック・ホームズの原型として挙がる候補のなかで、あまり知られていないマクシミリアン・エレールについて考察。帰納法の手法や、相棒の存在などのプロットが、よく似ていることや、フランス語にも通じるドイルが、読んで参考にした可能性について推測する。
  Prototypes – Dr. Joseph Bell and Others







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