ホームズの世界
The World of Holmes 
No.30



 Nakamura, Yasushi “Sherlock Holmes and Alcoholic Beverages” 中村靖「ホームズ物語とお酒の話」 WH No.30 (2007),4-25p
 A study about alcoholic beverages; wines, pubs, beers, and spirits that appear in the Canon. The author also gives his thought about “a comet vintage” wine referred to in STOC.  
聖典に登場する酒について。原料となる作物から、詳しく分類し解説。見逃しがちな聖典に登場するシーンを抜粋して解説。また、当時の提供された値段から飲んだ階層を特定し、登場する場面の背景ついても考察している。
    STOC, Food and Drink


 Hirayama, Yuichi “Academic Degree of Dr. Watson” 平山雄一「ワトスン博士の学位について」   WH No.30 (2007),26-38p
 Did Watson have MD? The author made a research about the titles of surgeons in London in 1888, and concludes Watson was a practicing doctor with MD based on the study and descriptions in the Canon.
Drの称号について。聖典の記述や、ヴィクトリア朝時代の医学教育のシステムまで考察。また、ドイル自身の経歴から取得資格の順番などの理由について論証。その結果、ワトスンは軍医でありMDなどの称号をもった一般開業医であることを結論づけている。
    Dr. Watson


 Maruyama, Kazuo “Judo and the Duel at the Reichenbach Falls” 丸山和雄「ライヘンバッハの滝上の決闘と柔道」  WH No.30 (2007),40-40p
 The author presumes the technique Holmes used at Reichenbach would be Kamibasami, one of the Judo technique.
ホームズの用いた柔道の技について、大胆な考察。二人の死闘の結果、ホームズが剛腕の教授を投げ落とし、且つ足場の悪い小道に踏み止まる為には、如何なる柔道の技が用いられたか?消去法で辿ると、柔道では鬼手である蟹挟しかないのでは?と考察する。
    FINA Baritsu

Suzuki, Toshio “Onomasiology on Arthur “Conan” Doyle” 鈴木利男「コナンは名か、それとも姓か A.コナン・ドイルについての名称論」 WH No.30 (2007),41-64p
 Is “Conan” the first name or a part of compound surname for ACD? The author studies his family tree and compound surnames in the Victorian times to conclude “Conan Doyle” was his surname.
元々は、代父の姓であるコナンが名に転用された理由について考察。名付け親が、フランス北西部ブルターニュに古くから続くコナン家の直系であることを誇りに思っていた事。ドイル家の内部事情、英国などで名が先、姓は後という順序になった経緯についても詳述。
  The Literary Agent

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 Hiraga, Saburo “Sense of Distance in the Case-book” 平賀三郎「事件簿における距離感覚」 WH No.30 (2007),101-110p
 The author discusses how the distances are described in some stories of the Canon.
聖典の中に出てくる距離表現について考察。物語の中でのおおよその距離感を掴む為に、東京の地名や鉄道駅名、鉄道線名を用いての論考。
     ENGR, HOUN, SOLI, PRIO


 Nakamura, Isao “In Search of Sherlockian Books” 中村功「手に入れ損ねたホームズ本を求めて」  WH No.30 (2007),112-122p
 The author tells his personal experiences in reading the Canon and studies in Japan.
シャーロッキアンとして持つべき本のリストについて。著者が、その入手にあたっての顛末と、未入手の本への憧憬について述戒。また、様々な批評の紹介や、A Study in Scarlet の邦訳に関しての考察など、幅広くホームズ研究本について紹介する。
  Collecting Sherlockiana


Date, Hisayoshi “Research on “B” in 221B Baker Street” 伊達久義「No.221B,Baker StreetのBの追跡」  WH No.30 (2007),125-130p
 The author gives some examples to back up his theory that “B” in 221B is an added branch number of the address (B in ABC sequence).
住所表記221BのBの意味について考察。階上とされる説に対する疑問を、他の作家のパスティーシュ作品から表記部分を集めて検証。殆どのアメリカ人作家は階上説だが、英国人作家は違っていることから、Bは階上では無く地番、若しくは建物などの区分と結論。
    Baker Street 221B


 Akagi, Seiji “Sherlockian Mozart Requiem - The Death of Mozart and Sherlock Holmes” 赤木誠治「シャーロッキアン・モーツァルト・レクイエム モーツァルトの最期と、ホームズの最期」  WH No.30 (2007),132-163p
 A study about the common points Sherlock Holmes and Mozart had, their characters, habits, enemy and so on.
ホームズとモーツァルトの様々な共通点を、具体的な例を挙げて検証。二人の天才的な素質、その生い立ちから、家庭環境。音楽への深い造詣、旅行をよくした事、趣味趣向や悪癖、ライバルの存在など、意外な類似点を挙げて論証する。
    Music


 Handa, Yoshie “Sherlock Holmes and Nemuri Kyoshiro” 半田好栄「ホームズと狂四郎」  WH No.30 (2007),164-166p
 Comparison of the characters of Sherlock Holmes and Nemuri Kyoshiro, the main character of the period novel by Renzaburo Shibata.
ホームズと、柴田錬三郎の時代小説シリーズの主人公、眠狂四郎の意外な共通点について。共に恵まれた容貌を持ち、上流階級の出身で、二人とも相棒がいること。スキャンダラスで複雑な家庭環境などから、人格形成に及ぼした影響について、具体的に考察する。
    Japan,  Literary Parallels and Comparisons


 McLaughlin, Richard “Journeys of a Sherlockian: Enjoying Detectives and Great Stories” マクロクリン,リチャード「シャーロッキアンの旅 エピソードⅠ:探偵たちと物語を楽しむこと」  WH No.30 (2007),168-179p
The author tells how he developed his interest in Sherlock Holmes and gives his thought why his stories are popular worldwide. (The article is in written in English with Japanese translation.)
シャーロック・ホームズが、なぜ世界中で人気なのか考察。「ライゲイトの大地主」「アビイ農園」から、ホームズの言葉を引用。また、ジョン・エルドリッジのEpic(叙事詩)からは、偉大な物語の特徴を引用して考察する。
    REIG, ABBE


 Kumagai, Akira “In Search of the Baritsu Chapter” 熊谷彰「バリツ支部研究」 WH No.30 (2007),194-201p
 A study about Baritsu Chapter of BSI based on the articles in Japanese publications at that time.
戦後の日本に存在したバリツ支部について。その発足から、支部が立ち消えとなった経緯について、豊富な資料によって検証する。英国のMI6の関与など、日本の戦後史についての闇の部分についても検証し、クライテリオン・バーへの銘板贈与の顛末なども考察する。
    Baritsu Sherlockians & Societies


Ohta, Takashi “Did Soseki Natsume Read the Canon?” 太田隆「漱石、ホームズを読んだり」 WH No.30 (2007),204-216p
The author discusses whether Soseki Natume, a literary figure in Japan who studied in London at the beginning of 20th century, read the Canon.
夏目漱石がロンドン滞在中に、ホームズ物語に接する機会があったか?漱石のロンドン滞在中の行動について、幾つかの研究書を紹介。その上で、著名な文学者の文学論とホームズ譚の比較を試み、これらの作品に接することで、ホームズとの出会いが成ったと推察。
Japan,  Literary Parallels and Comparisons


Endo, Takahiko “Who was Schlomes? Sherlock Holmes Play Written by Ferdinand Bonn” 遠藤尚彦「シュロームズって誰? ホームズは消防隊長だった?」 WH No.30 (2007),217-248p
A study about the play performed by German captives at Bando prison camp in Japan in 1918. The author researches “Die Baracke”, weekly paper published by the German captives there to find out the details such as stories, actors.
第1次大戦時に、日本に在ったドイツ兵捕虜収容所で上演されたホームズ劇について。日本とドイツが敵対した歴史的な背景や、ドイツ兵俘虜による異色の劇上演の経緯と、配役の俘虜について詳しく調査。シュロームズが、シャーロック・ホームズであったことを論証。
Europe, Japan, Stages


Nakashima, Hiroko “Photographic Report on Sherlock Holmes 2007” 中島ひろ子「2007年写真で見るホームズ事情」 WH No.30 (2007),250-259p
Collections of photographs the author took in Edinburgh and London in 2007
エジンバラ編と、ロンドン編に分けて、ドイルとホームズに関する建物や記念物についての写真による現状報告。及び現地旅行ガイド。
Travel


Watanabe, Mineki “On Africa” 渡辺峯樹「アフリカについて」 WH No.30 (2007),260-280p
The author studies about six topics related to Africa in the Canon. Also references to animals and places of Africa that appear in the Canon.
聖典に出てくるアフリカ関連の記述について考察。グロリア・スコット号の緯度・経度の位置から、船の目的地がアフリカであることを推測。物語の登場人物の就職先から、歴史的な背景から国や地域を特定し、登場した独特な動物、アフリカに存在する人種まで詳述。
GLOR, EMPT, 3STU, DEVI, BLAN, Africa, Animals


Hisatake, Masanori “The Dignity of Sherlock Holmes in “The Boscombe Valley Mystery”” 久武正則「ボスコム谷の謎 に見るシャーロック・ホームズの品格」 WH No.30 (2007),286-296p
The author compares BOSC with “Romeo and Juliet” and “West Side Story” in terms of people’s relationship, and concludes differences in the ending attributes to Holmes’s talents.
聖典「ボスコム谷の謎」を「ロメオとジュリエット」「ウエストサイド物語」と比較。三作品の比較表と人間関係図を作成し、個別に登場人物や、物語の文学的な要素を比較検討。ホームズが、何れの要素についても傑出していることを論考している。
BOSC, Stages


Yamamoto, Nobuo “Miscellaneous Data Lists on Sherlock Holmes” 山本伸夫「シャーロック・ホームズに関する各種データリスト」 WH No.30 (2007),297-318p
Lists of data that are related to Sherlock Holmes in Japan, including films, dramas, TV commercials, TV games, DVD/videos, songs and shops
日本に於けるシャーロック・ホームズ関係の情報(書籍や漫画関連を除いて)をリスト化。映画、演劇、コマーシャル、TV番組出演者のコスプレ、放映されたTVドラマ、海外ドラマ、アニメーション、DVD、ビデオ、TVゲーム、食玩・おまけ、歌謡曲、店舗、など。
Colleting Sherlockiana


Shimizu, Takeshi “The Disappearance of the Criterion Plaque” 清水健「クライテリオン銘板の失踪」 WH No.30 (2007),320-325p
The article is about a brief history of the plaque which was placed by Tokyo Baritsu Chapter at Criterion Restaurant in London.
ロンドンのピカデリーサーカスにあった、旧クライテリオン酒場の外壁に設置された、日本から贈られた銘板が辿った数奇な運命について。一度盗難に遭い、発見されたものの、店の改装時に不用品と共に処分され、行方不明となった経緯と顛末について詳述。
Japan


Shimizu, Takeshi and Owaku, Rie “Brief History of the Baritsu Chapter” 清水健 大和久史恵「東京バリツ支部小史」 WH No.30 (2007),326-330p
The authors collect the information on Baritsu Chapter of BSI, and discuss its activities and political backgrounds.
1948年東京にホームズ同好会として結成されたBSI東京バリツ支部について。バリツ支部と名付けられた外国人記者が中心になった発足時の様子、江戸川乱歩など参加者のプロフィール、その活動内容の特異性やMI6との関連からか、資料の意外な少なさに言及。
Japan Sherlockians & Societies




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